こんにちは。MONです。今日は「災害時の口腔ケア」についてお伝えします。
結論:災害でお水が使えない状況でも、工夫次第でお口のケアはできますし、それが誤嚥性肺炎など命に関わるリスクを防ぐことにつながります。防災グッズというと食料や水、懐中電灯を思い浮かべる方が多いと思いますが、歯ブラシやマウスウォッシュも、実はそれと同じくらい大切な備えです!
なぜ災害時に口腔ケアが大切なの?
避難生活が長引くと、断水や生活リズムの乱れで歯みがきや、うがいがどうしてもおろそかになりがちです。そうするとお口の中で細菌が増えやすくなり、特に高齢の方は、増えた細菌を誤って気管に吸い込んでしまう「誤嚥性肺炎」のリスクが高まることが分かっています。
実際、過去の災害でもそれを裏づけるデータがあります。阪神・淡路大震災では、災害関連死の約4分の1が肺炎によるもので、その大半が誤嚥性肺炎だったと報告されています。また2024年の能登半島地震では、ある病院の歯科口腔外科の患者数が、例年の同時期と比べて約6倍に増えたというデータもあるんです。「口の中のケア」が、それだけ命に直結する問題だということがよく分かりますね。
水が使えないときのケア方法
「水がないから歯みがきなんて無理」と思いがちですが、実はそんなことはありません。
- 少量の水(コップ1杯・目安30mlほど)で歯ブラシを湿らせて磨き、2〜3回に分けて軽くすすぐ
- 本当に水がないときは、唾液で歯ブラシを湿らせて磨き、すすがずに吐き出すだけでも一定の効果があります
- ハンカチやティッシュ、口腔用のウェットティッシュ・ガーゼで歯や歯ぐきの汚れを拭き取る
- 水ですすがなくてよい液体ハミガキ・マウスウォッシュ(低刺激・ノンアルコールタイプがおすすめ)を活用する
- キシリトール配合のシュガーレスガムを噛んで唾液の分泌を促す。耳の下や頬、あごの下を軽くもんで温めるのも唾液が出やすくなっておすすめです
- 使い捨てタイプのゴム製歯間ブラシは水で洗う必要がないので、断水時にも便利です
「歯みがき=水が必須」と思い込まず、できる範囲でこまめにケアを続けることがポイントです。
入れ歯を使っている方へ
入れ歯用の洗浄剤やケースは水が必要になるため、断水時にはちょっと使いにくくなってしまいます。専用の洗浄剤が使えないときのために、入れ歯ケースだけでも防災グッズに入れておくと安心です。また、入れ歯を外したまま長時間放置すると口の中の細菌が増えやすくなるので、就寝時以外はできるだけ装着を続けるようにしましょう。
備えておきたい口腔ケアグッズ
防災リュックに、こんなアイテムを入れておくと安心です。いくつか、おすすめも載せておきますので参考にしてみてください。
- 歯ブラシ(数本。キャップ付きのトラベルセット用がコンパクトで便利)
- 口腔用ウェットティッシュ・ガーゼ
- デンタルフロス・歯間ブラシ
- マウスウォッシュ(低刺激・ノンアルコールタイプ)
- 歯みがき粉、または水がいらない液体ハミガキ
- キシリトールガム、口腔乾燥対策用のメディカルドロップ
- 入れ歯をお使いの方は入れ歯ケース・洗浄剤も忘れずに
- 紙コップ(すすぎ用に)
保管場所は防災リュックだけでなく、車や職場など複数箇所に分けておくと安心です。半年に1回くらい、使用期限のチェックも忘れずに行いましょう。
まとめ
- 災害時は断水や避難生活で口腔ケアがおろそかになりやすく、誤嚥性肺炎のリスクが高まる
- 過去の震災でも、肺炎・誤嚥性肺炎による災害関連死や患者数増加のデータが報告されている
- 水がなくても、少量の水や唾液、ウェットティッシュ、液体ハミガキなどで工夫してケアできる
- 入れ歯をお使いの方は入れ歯ケースの備えと、なるべく装着を続けることを意識
- 歯ブラシやマウスウォッシュなど、口腔ケアグッズも防災リュックに入れておこう
- 普段からの定期検診でむし歯・歯周病を減らしておくことも、災害時のトラブル予防につながります
歯を大切にして、笑顔の日々を送りましょ〜!


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