むし歯治療って長い、、なんで何回も通院しないといけない?

歯の基礎あれこれ

 こんにちは、MONです。今日は「むし歯治療って長い」「何で一回じゃ終わらないの?」と思っている方は多いのではないでしょうか?なぜむし歯治療は時間がかかるのかと、むし歯の程度によっての通院回数の目安について解説したいと思います。

結論:むし歯の治療回数は、むし歯がどれくらい進行しているかによって大きく変わります。ごく初期のむし歯なら1回で終わることもありますが、神経まで達してしまうと「根っこの治療(根管治療)」が必要になり、被せ物まで含めると数回〜10回近くの通院が必要になることもあるんです。

「むし歯の進行度」

 歯科では、むし歯の進み具合を「CO」「C1」「C2」「C3」「C4」という段階で表します。数字が大きくなるほど、むし歯が歯の奥深くまで進行している状態です。

  • CO(要観察歯):歯の表面が白く濁って見える、ごく初期の状態。まだ穴はあいていません。
  • C1:歯の表面(エナメル質)にむし歯ができた状態。痛みはほとんどなし。
  • C2:エナメル質の内側にある象牙質までむし歯が進んだ状態。冷たいものや甘いものがしみ始めます。
  • C3:むし歯が神経まで達した状態。何もしなくてもズキズキ痛むことがあります。
  • C4:歯の大部分が溶けてなくなり、根っこだけが残ったような状態。

進行度別・治療内容と通院回数の目安

 それぞれの進行度でどんな処置をしているのか、大まかな流れをご紹介します。

CO・C1(1〜2回)

 COの段階では削らずに、フッ素を塗ったり丁寧な歯みがきで様子を見ることもあります。C1になると、むし歯の部分だけを最小限削って、詰め物をする処置が中心です。範囲が小さければその場で詰めて1回で終わることも多いですが、範囲が広い場合は型取りが必要になり2回ほどかかることもあります。

C2(2〜3回)

 象牙質まで進んだむし歯を削り、詰め物で補います。削る範囲が小さければ1回で詰められることもありますが、範囲が広いと型取りをして詰め物を作る時間が必要になるため、「削って型を取る日」と「詰め物を装着する日」で2〜3回に分かれることが多くなります。

C3(4〜8回)―神経の治療(根管治療)が必要に

 むし歯が神経まで達すると、感染した神経や汚れた組織を取り除き、根っこの中を洗浄・消毒する「根管治療」が必要になります。歯の根は細くて枝分かれしていることもあり、特に奥歯は根の数も多いため、1回できれいに消毒しきるのは難しいんです。根の中がしっかりきれいになったのを確認してから土台を立て、最後に被せ物をするところまで含めると、4〜8回ほどの通院になることが多いです。

C4(8回以上)

 歯の大部分が失われてしまった状態で、多くの場合は抜歯が検討されます。もし歯を残せる可能性がある場合は、C3よりもさらに範囲の広い根管治療を行うことになります。抜歯した場合も、その後ブリッジ・入れ歯・インプラントなどで歯を補う治療が必要になるため、トータルではさらに通院回数が増えることになります。

麻酔はいつから必要になるの?

 麻酔が必要かどうかも、むし歯の進行度によって変わります。C0・C1くらいの軽いむし歯であれば、削る範囲もわずかなので麻酔なしで治療できることがほとんどです。C2になると、象牙質を削る際にしみたり痛みを感じやすくなるため、麻酔を使うのが一般的になります。C3の根管治療や、C4での抜歯では、痛みを伴う処置になるため麻酔は基本的に必須です。

なぜ何回も通院が必要なの?

 「もっと早く終わらせられないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これにはちゃんとした理由があります。

  • 詰め物・被せ物は、その場ですぐに作れない:範囲の広い治療では歯の型を取り、歯科技工所で製作してもらう時間が必要です。精度の高いものを作るためには、どうしても数日〜1週間程度かかります。
  • 根の中の消毒には時間がかかる:根管治療で使う薬剤が細菌をしっかり死滅させるには数日〜1週間ほどかかるため、薬を効かせる期間をあけて何度か通院し、状態を確認しながら進める必要があります。
  • 歯の根は複雑な形をしている:特に奥歯は根が枝分かれしていたり複数本あったりするため、すみずみまで丁寧に清掃するには複数回の処置が必要になります。

 ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねることが、結果的にしっかり長持ちする治療につながります。

治療をここまで長引かせないために―毎日のセルフケア

 むし歯は進行するほど治療回数が増えてしまうので、そもそも進行させない・作らないことが一番の近道です。特別なことをしなくても、毎日の習慣にちょっとプラスするだけでできるケアを2つご紹介します。

フッ素配合歯みがき粉

 いつもの歯みがき粉をフッ素配合のものに変えるだけの手軽なケアです。フッ素には歯の表面を強くして虫歯になりにくくする働きがあります。選ぶときはパッケージの「フッ素濃度(ppm)」表示をチェック!6歳〜大人は1,450〜1,500ppmの高濃度タイプがおすすめですが、6歳未満のお子さんには使用しないよう注意してください。

キシリトールガム

 虫歯の原因になる菌が苦手な甘味料で、食後にガムを噛むだけで菌の増殖を抑える効果が期待できます。1日3回、食後に噛む習慣を続けるのがポイント!選ぶときは、他の甘味料が混ざっていない「キシリトール100%」のものがおすすめです。

まとめ

  • むし歯の進行度はCO〜C4の5段階で表され、進むほど治療の範囲・回数が増える
  • CO・C1は1〜2回、C2は2〜3回程度で終わることが多い
  • C3は神経の治療(根管治療)が必要になり、被せ物まで含めて4〜8回ほど
  • C4は歯の大部分が失われた状態で、抜歯や複数回にわたる治療が必要になることも
  • 麻酔は削る範囲が広がるC2以降で必要になることが多く、根管治療・抜歯では基本的に必須
  • 通院回数が多いのは、型取り・技工物の製作期間や、根の中をしっかり消毒するための時間が必要だから
  • フッ素配合歯みがき粉やキシリトールガムなど、毎日のセルフケアがそもそもの進行予防につながる

 むし歯は進行するほど治療も長引いてしまうので、早めの受診・定期検診と、日々のセルフケアがやっぱり一番の近道です。

歯を大切にして、笑顔の日々を送りましょ〜!

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